『彼が消へた日』

マーチンが私の目の前から消えて早一週間が経とうとしていた。                                           「マーチン、、どこ言ったんでしゅか?淋しいでしゅ。。マーチンがいないこの世なんて、、嫌!!!」                          マーチンは、一週間前に見知らぬ男に背後から鋭利な刃物で刺されて、死んでしまったのである!!!                        マーチンは、星奈の事を非常に愛しており、一人の女として見ていた。そして、星奈もマーチンの事を一人の男として見ていた。この二人は、お互いを思いながら夜な夜な自慰に耽っていた。そして、マーチン、マーチン、と吐息交じりの声を出しながら一人淋しく暗闇に月の光が少し射している部屋で星奈は今夜も自慰に耽っていた。                                                        「マーチンが居ないなんて嫌!!唯香が死にゃぁ良かったのに!!」外に吼えた汚らしい声は淋しく自分の元に返ってくる。その後彼女はずっと起きてて自慰に浸っていた。そう、六時間も萎えては萌え、萎えては萌えを何十回も繰り返していた。そう、マーチンが死んじゃった後の星奈は性欲のままに生きる淫な野獣へと変身してしまったのだ!!

―翌朝―

鳥の声が囀る朝がやってきた。星奈は性欲がやっと尽きてしまったのか、転寝をしていた。弟に叩き起された星奈は朝食を少しずつ口へとやりながら、ゆっくりと噛み締めていた。学校へと自転車を走らせる。いつもなら、マーチンと会っておはよう!!と言い、マーチンもおはよう!!と笑顔で返す。しかしそういった体験は思い出へと消えてしまった。てゆーか、挨拶するぐらいなら他にもいるんじゃね?とここで思った人は星奈に対する知識が足りない。星奈はマーチンに対する友情しかなかったためほかの人への思いやりが全くと言って良い位欠けていたから、学校ではマーチンしか仲の良い人は居なかった。学校へ入り、なんとマーチンに後ろ姿が似ている人に会ってつい、「マーチンおっはよぉー!!」と言ってしまった。周囲は引いていた。そんなにマーチンが好きなら、マーチンの後追い自殺でもしろやと目撃していた人物は言う。教室に入ると、唯香がちっさんと話しており、ちっさんに挨拶するがスルーされる。さっきも出てきた唯香。彼女は中学校の頃までは仲が良かったがマーチンと仲良くしたいがために彼女に対する思い遣りが欠けてしまい、事実上中三の頃に裏切ってしまったのである!!唯香はそれに悩みリストカットまでしていた。唯香が虐められていた時も愚痴なら聞いてあげるよ、と言った星奈。しかし愚痴が多少多くなると唯香を避けるようになってしまった。唯香はそれに今も傷ついている。

そして、唯香と星奈が新たな戦争を起こす・・・。

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